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水菜とは?

御殿場市・小山町の特産品で、「水かけ菜」、「とう菜」とも呼ばれます。アブラナ科に属する野菜で、いわゆる京水菜とは全く別物です。京水菜と区別をつけるために「水かけ菜」と呼ばれることのほうが多いかもしれないです。

 

富士山の麓に位置する御殿場市・小山町は、冬寒く、夏涼しい準高冷地域で、富士山の雪解け水が地下水となり湧き出す、湧水が豊富です。特に阿多野は、先人の方々の尽力により造られた阿多野用水により、豊富な湧水を水田に引き込むことが可能になり、「阿多野の水菜」というブランドを確立するまでになったのです。

 

水菜は、米の裏作として栽培されるため、稲刈り後の水田を耕うんして高畝を作り、10月上旬から中旬にかけて種撒きを行います。12月に入ると畝と畝の間に湧水をかけ流して保温することにより水菜を寒さから守り成長を助けます。(湧水は摘み取りが終わる3月上旬まで常時流したままにします。)当地域では、「水を流す」ことを「水をかける」ということから「水かけ菜」よばれるようになったようです。

 

1月下旬より収穫が始まりますが、一本一本、手で摘んでいくので、かなり大変な作業です。ちなみに最盛期は2月中旬から下旬です。

水菜の歴史

 

栽培の歴史は、明治19年春、旧北郷村(現:小山町)阿多野の戸長である喜多氏が、越後(現:新潟県)より種子を持ち帰り栽培したのが始まりとされています。明治中頃になり東海道線(現:JR御殿場線)施設工事の労働者として来麓した越後の女性により、水菜の漬物が作られ、以来、御殿場・小山地域で広く栽培されるようになったと言われています。

水菜の食べ方

・水菜漬け

 水菜の加工品として、最も有名なものです。収穫後の水菜を塩漬けにしたもので、ごはんのお供に最適です。余計な添加物は使われていませんので、日持ちはしませんが、食の安全を気にされる方も安心して食べられると思います。

 

・生葉の食べ方

 水菜を茎から茹で、茹で上がったら鰹節を乗せ醤油をかけて食べるのがおすすめです。他に醤油の代わりにマヨネーズをかけたり、卵とじにしてもおいしいです。

 

 

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